それでも、好きなものは好きだ

ビジネスの現場で長く働いていると、「好き嫌いを除いて考えろ」という言葉をよく聞く。

正確には、よく言う。私自身も言う。経営の判断、採用の判断、取引先の選定——感情を持ち込むと判断が歪む。だから括弧に入れる。これはプロの仕事の基本として、業界や職種を問わず、多くの人が実践していることだ。異論はない。

AIとクリエイティブの議論でも、同じことが言える。好きな作家がAIを批判しているから自分もAIを批判する。好きなアーティストが傷ついているからAIは悪だ——その論理は、好き嫌いを判断軸に持ち込んでいる。ビジネスの現場に持ち込めば、即座に「それは感情論だ」と指摘される類の話だ。

好き嫌いを除いて考えれば、AIがコンテンツ産業に与える影響は、技術革新が産業に与えてきた影響の繰り返しだとわかる。流れを好き嫌いで止めることはできない。止めようとすることにエネルギーを使うのは、ビジネスとして非効率だ。流れの中で比較優位を見つける。使う側に回る。それがビジネスマンとしての正しい反応だと思っている。

ただし。

仕事が終わった後まで、好き嫌いを括弧に入れ続ける必要はない。それはもはやプロフェッショナリズムではなく、ただの感情の切り捨てだ。

私には、好きな作品がある。理屈ではなく好きなものがある。AIが作ったかどうか、商業主義の産物かどうか——そういうことを全部棚に上げて、ただ好きなものがある。仕事の外では、それでいい。オンとオフを切り替えられることも、プロの条件だと思っている。

好きなものは好きだ。それだけでいい時間がある。

次に書くことは、AIとビジネスをもう少し専門的な領域で掘り下げていく。網羅はしない。ピンポイントで深く入る。どの領域かはまだ言わない。言わないが、決まっている。

次の成長に向けて、いま整えるべきことを。

AI、EC、マーケティング、採用、数値管理。
構想だけで終わらせず、実行できる体制へ。

まずは課題を整理してみるところから、スポルアップが実務目線で伴走します。

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この記事を書いた人

法務・財務・内部統制・情報セキュリティの実務を経て、AI時代の企業支援へ。バックオフィスの現場で見てきたことを、そのまま書いています。

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