コラム– category –
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AI×データ・統計
起点をずらせば、同じ線が上がりも下がりもする
市場調査の報告書で、一度だけ、クライアントにグラフの起点を直されたことがある。売上の推移を、五年前を起点に描いた。右肩上がりの、気持ちのいい線だった。クライアントは黙ってそれを見て、「三年前からで描き直してください」と言った。描き直すと... -
コラム
「AI生成です」と書く側から見た、見分け方と作法
このコラムのアイキャッチ画像は、AIで作っている。毎回、末尾に「アイキャッチ画像はAI生成です」と書いているのは、そのためだ。最初にこの一文を入れると決めたとき、社内で少しだけ議論になった。書かなくても分からないのではないか、書くと安っぽく... -
コラム
三つの業界は、同じAIに別の顔で向き合っている
業種の違う会社を回っていた頃、同じ質問を、違う温度で受けることがよくあった。「AIを使っていいんですか」。銀行系の会社では、その問いは規制への怯えだった。病院では、患者の安全への慎重さだった。学校関係では、子どもへの影響への戸惑いだった。... -
コラム
監査人が見るのは、AIの答えではなく、人が見た跡だ
会計監査人への対応を何年か担当していた。監査の日、彼らが机に置くのは電卓ではなく、質問の一覧だった。この数字はどこから来たか。誰が確かめたか。確かめた記録はあるか。数字そのものより、数字に至る過程を見に来る。最初の年、私は数字の正しさば... -
コラム
返品したかったのに、しなかった。EC利用者の3人に1人
ネット通販で買った物が、思っていたのと違った。サイズが合わなかった。そんなとき、返品・交換の手続きをする人もいれば、手間や送料を考えて、そのままにする人もいます。当社の第6弾調査「50代のEC利用実態」(2026年9月・50代300名)では、ECの不満と... -
コラム
社内のAI規程は、五条あれば足りる
以前在籍していた会社で、上場準備の一環として社内規程を片っ端から作り直したことがある。内部統制の整備だ。そのときに学んだのは、規程は長いほど守られない、という単純な事実だった。三十ページの規程は誰も読まない。読まれない規程は、存在しない... -
AI×データ・統計
東京の給料は二割高い。物価で消えるのは、その一部だ
人事と給与の実務に関わっていた頃、地方から東京へ転勤する社員の手当を決める場面に何度か立ち会った。東京は物価が高いから手当を厚く、というのが社内の常識だった。だが実際に数字を当たってみると、「物価が高い」で説明できる分は、思ったより小さ... -
AI×データ・統計
五年で一周した倍率は、元の場所に戻っていない
採用計画を毎年更新する仕事に関わっていた頃、年度初めの会議で必ず出る質問があった。「去年と比べて、採りやすくなったのか、なりにくくなったのか」。答えは一つの数字では出ない。だから私は、有効求人倍率の年平均を五年分だけ並べた紙を持ち込むよ... -
AI×データ・統計
地図は、面積の広い県を大声にする
市場調査の報告書に、日本地図を入れるのが好きだった。都道府県を色で塗り分けると、それだけで「分かった」感じが出る。クライアントも喜ぶ。だが一度、痛い目に遭った。ある指標で北海道を濃い色に塗ったところ、会議室の全員が「北海道が大きい」と受... -
コラム
編集とは、AIが書けなかった部分を戻す作業だ
AIが書いた下書きを、初めて本気で編集したときのことを覚えている。整った文章だった。誤字はなく、論理も通り、構成も教科書どおりだ。直すところがない、と一瞬思った。だが読み返すと、どこか空っぽだった。何が足りないのかを探して、一文ずつ赤を入...
