コラム– category –
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コラム
任せてよい。ただし、手放すな
AI事業者ガイドラインという、百ページある政府の文書を通読したことがある。総務省と経済産業省が出している、日本のAI活用の「お作法集」だ。法律ではないから罰則はない。だが、企業がAIとどう付き合うべきかを考えるときの、事実上の物差しになってい... -
コラム
月次決算は、AIでは締まらない
経理の仕事に関わっていた頃、月初の一週間だけは、時間の流れ方が違った。前の月の数字を確定させる、月次決算の週だ。銀行の残高と帳簿を突き合わせ、売掛金の入金を消し込み、請求書の来ていない経費を見積もりで立てる。どれも地味な作業だが、ひとつ... -
コラム
送料無料のために、1,000円足す
「あと◯円で送料無料」。ECサイトのカート画面で、この一文を見て何かを買い足した経験はないでしょうか。 送料無料や「◯円以上で割引」といった条件は、EC事業者にとって客単価を押し上げる定番の施策です。一方で消費者は、その条件を満たすために「本来... -
AI×データ・統計
人手不足は、平均では起きていない
採用の窓口に座っていたことがある。バックオフィスの何でも屋をやっていた頃で、求人を出すのも、応募をさばくのも仕事のうちだった。そこで奇妙なことに気づいた。事務の求人を一つ出すと、応募が束になって届く。ところが、現場寄りの職種で募集をかけ... -
AI×データ・統計
世界二位の市場は、世界と逆を向いている
わが家には、もうCDプレーヤーがない。音楽はすべてサブスクで聴く。何年も前にそうなって、不便を感じたことは一度もない。だから、世界の音楽業界のニュースがストリーミングの話一色でも、当然だと思って読んでいた。ところがある日、勤め先の若い同僚... -
コラム
「それ、ハラスメントですか」にAIが答える日
以前の在籍先で、ハラスメント研修の裏方をしていた頃、いちばん多く受けた質問は、被害の訴えではなかった。管理職からの、「これって、ハラスメントになりますか」だった。飲みの誘いは。二回目の注意は。語尾のきつさは。彼らが欲しがっていたのは、セ... -
AI×データ・統計
「平均」の上に、四つしかない
「平均賃金」の記事を見かけると、つい開いてしまう。開いたあとの行動は、多くの人と同じだと思う——自分の数字と見比べて、上だ、下だと一喜一憂する。数字好きの性分でこの手の統計を長年眺めてきたが、あるとき、都道府県の表で妙なことに気づいた。ほ... -
AI×データ・統計
三十年前の曲が、まだ三位にいる
白状すると、私のカラオケの持ち歌は、もう長いこと更新されていない。仕事では新しい道具に真っ先に飛びつくたちで、音楽も新譜をストリーミングで浴びるように聴いている。それなのに、マイクを握ると出てくるのは、昔からの数曲だ。新しい曲は、聴けば... -
コラム
「AIに仕事を奪われる」と言う人が見ていないもの
仕事柄、初対面の人にAIの話をすると、かなりの確率で同じ質問をされる。「結局、私たちの仕事は奪われるんですか」。私はこの質問に、いつも少し困る。脅かすつもりも、安心させるつもりもないからだ。ただ、自分の身に起きたことなら話せる。この数年で... -
AI×データ・統計
そのランキングは、何で割った数字か
独立して、自分の看板で仕事をするようになってから、「起業が盛んな地域はどこか」というたぐいのランキングを、他人事でなく眺めるようになった。ニュースは、たいてい「東京がダントツ」と言う。数字を見れば、確かにそうだ。だが、その順位表を見るた...
