コラム– category –
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コラム
AI臭さは、五つの癖でできている
人の書いた文章を読んで、「これはAIだな」と分かってしまう瞬間が、この一年で急に増えた。確証はない。だが、数行読むと鼻が反応する。私自身、文章の下書きにAIを使う。だから余計に、その匂いには敏感になった。自分の下書きにも、同じ匂いが立つから... -
コラム
百ページの改訂版は、三箇所だけ読めばいい
百ページある文書を頭から読む人間は、世の中にそう多くない。私はAI事業者ガイドラインを通読した、その多くないほうの人間で、読み終えたあとに思ったのは、「全部読む必要はなかった」ということだった。総務省と経済産業省が出しているこの文書は、い... -
コラム
月次決算で縮むのは、真ん中だけだ
月次決算の工程表を、初めて自分で書いたときのことを覚えている。以前在籍していた会社で、決算が遅い、早くしろ、と経営から言われ続け、何が遅いのかを誰も説明できなかった。それで、締め日から確定までの作業を、一つずつ紙に書き出した。銀行残高の... -
コラム
審査員は、AIの何を聞いてくるか
Pマークの担当をしていた頃、年に一度の審査の日は、朝から妙に部屋が静かだった。審査員が来て、台帳を開き、目的を確かめ、鍵のかかる棚の前で立ち止まる。質問は決まって、こうだった。この情報は、何のために、誰が、どこまで使っているか。答えに詰ま... -
AI×データ・統計
家賃が高いのではなく、部屋が狭い
東京に引っ越したとき、最初に驚いたのは家賃の額ではなかった。同じ家賃で借りられる部屋が、前に住んでいた町の半分ほどしかなかったことだ。家賃の数字そのものは、覚悟していたぶん驚かない。驚いたのは、その数字で手に入る広さのほうだった。あの日... -
AI×データ・統計
人手不足は、業種で逆回転している
いろいろな業種の会社を、毎週のように回っていた時期がある。業務ソフトの導入を手伝う仕事で、月曜は小売、火曜は製造、木曜は飲食、という具合だ。ある週、忘れられない体験をした。午前中に訪ねた会社では「人が採れなくて店を開けられない」と嘆かれ... -
コラム
「通る稟議書」は、もう書ける
稟議書の書き方を、先輩から仕込まれたことがある。以前在籍していた会社でのことだ。金額の根拠は三つの見積もりで挟む。リスクの欄には、正直に書きすぎない程度に正直に書く。結論を先に、経緯は短く、決裁者が気にする論点は先回りして潰しておく——。... -
AI×データ・統計
1.18倍は、二度来た
採用の予算を組む側に座っていたことがある。景気が傾くと、あれほど「人が足りない」と騒いでいた社内が、嘘のように静かになる。求人広告は削られ、採用計画は凍り、翌年の新卒枠がゼロになる。そして数年経つと、また「人が足りない」が戻ってくる。同... -
コラム
「使うな」から、「雑に使うな」へ
Pマークの担当をしていたことがある。個人情報の取り扱いを審査する、あの認証制度だ。台帳を整え、目的を書き出し、鍵のかかる棚を数え、年に一度の監査に備える。地味の極みのような仕事だったが、あそこで叩き込まれた習慣がひとつある。個人情報を前に... -
コラム
任せてよい。ただし、手放すな
AI事業者ガイドラインという、百ページある政府の文書を通読したことがある。総務省と経済産業省が出している、日本のAI活用の「お作法集」だ。法律ではないから罰則はない。だが、企業がAIとどう付き合うべきかを考えるときの、事実上の物差しになってい...
