コラム– category –
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コラム
機械は、目を覚まさなくていい
ある朝、仕事にならなかった。いつも使っているサービスが、軒並み動かない。私の手元では、何も壊れていない。なのに、画面の向こうのどこか一か所で、たった一つの更新がしくじったらしく、その余波が、空港も、銀行も、病院も、世界中のパソコンをいっ... -
コラム
世界最高のAIより、いつものExcelに乗ったAIの話
先週も、AIの派手なニュースは多かった。どこかが「史上最強のモデル」を出し、どこかが記録的な金額を動かす。だが、ああいう見出しは、私の昨日と今日を、そんなには変えない。むしろ今週、私の手元を実際に軽くしたのは、もっと地味な話だった。いつも... -
AI×データ・統計
「映画離れ」の、離れた先
私は、映画もたいてい配信で見る。わざわざ映画館まで足を運ぶのは、年に数えるほどだ。新しいものには人より先に飛びつくたちだが、こと映画に関しては、家のソファで十分だと思っている。ところが、去年その数少ない例外として映画館へ行った一回は、ア... -
コラム
相談窓口にAIを置いたら、誰が最初に怒るか
以前、社内の相談窓口の担当をしていたことがある。ハラスメントの相談を受ける係だ。何件も話を聞くうちに、腑に落ちたことがある。窓口を訪れる人の多くは、「解決してほしい」の前に、まず「聞いてほしい」のだ。事実関係を整理してほしいより先に、た... -
AI×データ・統計
集めているのは、東京だけではない
出張で地方の都市に行くと、駅前が思ったより賑やかで驚くことがある。立派な商業ビルが建ち、行列のできる店があり、若い人も歩いている。ところが、そこから車で二十分も走ると、風景が変わる。閉じたままのシャッター、伸びた草、明かりの消えた家。同... -
コラム
間違っていたのは、問いだ
このあいだ、AIと長いやり取りをしていて、ふと手が止まった。私がうまく言葉にできずにいた考えを、相手が先回りして言い当て、こちらが見落としていた穴まで指摘してくる。まるで、分かってくれている。そう感じた次の瞬間、反射のように疑いが湧いた。... -
AI×データ・統計
「電子書籍が普及した」の、中身
私は、もう十年以上、紙の本を私用で買っていない。小説もビジネス書も、読むのはぜんぶ電子だ。新しい読み方や道具が出てくれば、まず自分で飛びついて試す。昔からそういうたちで、それは、私がAIにためらいなく飛び込んだのと、同じ性分から来ている。... -
コラム
株主総会のAI想定問答は、どこまで許されるか
上場準備をしていた頃、株主総会の裏方をやったことがある。仕事のひとつが、想定問答集づくりだった。株主から出そうな質問を、法務と役員で洗いざらい書き出し、それぞれに答えを用意する。配当のこと、役員報酬のこと、不祥事があればその経緯。数百問... -
AI×データ・統計
東京は物価が高い、の中身
地方の会社から東京の会社へ移ったとき、まわりに「東京は物価が高いから大変だ」と何度も言われた。覚悟して出てきた。ところが、スーパーで卵や牛乳を買っても、そこまで驚く値段ではない。財布が本当に軽くなったのは、月末の家賃を払うときだった。「... -
コラム
やり直しても、覚えている
先日、AIに少し驚かされた。新しく会話を立ち上げ、まっさらなところから別の相談を始めたつもりだった。ところが相手は、数週間前に私がぽろりと漏らしていた事情を覚えていて、それを前提に話を進めてくる。向こうにすれば、気を利かせたのだ。便利とい...
