AIコラム– category –
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EUのAI法は、海の向こうの話では終わらない
海外の取引先から、長い質問票が届いたことがある。自社の情報管理について、何十項目も答えさせられる類のものだ。当時はデータ保護の話だったが、答えながら思った。向こうの法律が、こちらの会社の中まで入ってくる。直接の名宛人ではないのに、取引を... -
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株主も、AIで質問を作ってくる
株主総会の想定問答を作る仕事に、何年か関わった。五月の連休明けから六月の総会まで、法務と経理と広報が一部屋にこもり、株主から来そうな質問を数百本書き出し、一本ずつ答えを用意する。あの作業の疲労は独特で、終わる頃には、どんな質問にも条件反... -
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規約の「学習に使う」は、三つの顔を持っている
契約書を読む仕事をしていた頃、先輩に教わった読み方がある。条文を頭から読むな。まず「解除」と「責任」と「変更」の三箇所を探せ。そこに、その契約の本性が出る。残りは飾りだ。乱暴な教えだったが、何百本か読むうちに、だいたい当たっていると分か... -
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地方は物価が安い、の「安い」は八パーセントしかない
地方の取引先を回っていた頃、向こうの担当者からよく言われた。「こっちは物価が安いから、給料が低くても暮らせますよ」。本当だろうか、とそのたびに思った。確かに定食は安い。家賃も安い。だが、その担当者は車を二台持っていて、ガソリン代と保険料... -
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賃金は過去最高、倍率は低下——この二つは矛盾しない
賃上げの資料を作る側にいたことがある。毎年春、経営と現場のあいだに立って、「どの職種を、どれだけ上げるか」の材料を揃える仕事だ。そこで必ず出る主張が二つあった。「人が採れない職種は上げるべきだ」と、「全体の賃金はもう十分上がっている」。... -
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起点をずらせば、同じ線が上がりも下がりもする
市場調査の報告書で、一度だけ、クライアントにグラフの起点を直されたことがある。売上の推移を、五年前を起点に描いた。右肩上がりの、気持ちのいい線だった。クライアントは黙ってそれを見て、「三年前からで描き直してください」と言った。描き直すと... -
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「AI生成です」と書く側から見た、見分け方と作法
このコラムのアイキャッチ画像は、AIで作っている。毎回、末尾に「アイキャッチ画像はAI生成です」と書いているのは、そのためだ。最初にこの一文を入れると決めたとき、社内で少しだけ議論になった。書かなくても分からないのではないか、書くと安っぽく... -
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三つの業界は、同じAIに別の顔で向き合っている
業種の違う会社を回っていた頃、同じ質問を、違う温度で受けることがよくあった。「AIを使っていいんですか」。銀行系の会社では、その問いは規制への怯えだった。病院では、患者の安全への慎重さだった。学校関係では、子どもへの影響への戸惑いだった。... -
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監査人が見るのは、AIの答えではなく、人が見た跡だ
会計監査人への対応を何年か担当していた。監査の日、彼らが机に置くのは電卓ではなく、質問の一覧だった。この数字はどこから来たか。誰が確かめたか。確かめた記録はあるか。数字そのものより、数字に至る過程を見に来る。最初の年、私は数字の正しさば... -
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社内のAI規程は、五条あれば足りる
以前在籍していた会社で、上場準備の一環として社内規程を片っ端から作り直したことがある。内部統制の整備だ。そのときに学んだのは、規程は長いほど守られない、という単純な事実だった。三十ページの規程は誰も読まない。読まれない規程は、存在しない...
