エンタメ・作品論– category –
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エンタメ・作品論
間違っていたのは、問いだ
このあいだ、AIと長いやり取りをしていて、ふと手が止まった。私がうまく言葉にできずにいた考えを、相手が先回りして言い当て、こちらが見落としていた穴まで指摘してくる。まるで、分かってくれている。そう感じた次の瞬間、反射のように疑いが湧いた。... -
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「電子書籍が普及した」の、中身
私は、もう十年以上、紙の本を私用で買っていない。小説もビジネス書も、読むのはぜんぶ電子だ。新しい読み方や道具が出てくれば、まず自分で飛びついて試す。昔からそういうたちで、それは、私がAIにためらいなく飛び込んだのと、同じ性分から来ている。... -
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やり直しても、覚えている
先日、AIに少し驚かされた。新しく会話を立ち上げ、まっさらなところから別の相談を始めたつもりだった。ところが相手は、数週間前に私がぽろりと漏らしていた事情を覚えていて、それを前提に話を進めてくる。向こうにすれば、気を利かせたのだ。便利とい... -
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全部、家で聴けるのに
私は昔、バンドで人前に立っていた時期がある。数十人の前で音を出すだけで、手が震えた。客席とステージのあいだに流れる、目に見えない電気のようなもの。あれを一度浴びると、忘れられない。だからコロナで全国のライブハウスから音が消えたとき、私は... -
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笑ってほしい、それだけだった
このあいだ、動画のアプリを開いたら、画面いっぱいに、私の好きそうなものばかりが並んでいた。前の晩に何の気なしに一本見ただけのジャンルが、翌朝には十本も二十本も差し出されている。アプリは、私を一秒たりとも退屈させまいと必死だった。気味が悪... -
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10万枚と、5000万回。いま「ゴールド」は何を数えているのか
ゴールドディスク、という言葉がある。ある年代から上の人間には、この響きに重みがある。私も、CDを買っていた世代だ。好きなバンドのアルバムがゴールドを取った、というニュースに、なぜか自分のことのように誇らしくなったのを覚えている。ゴールドと... -
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目で見たものが、信じられない
先日、よく知っているはずの声に、一瞬だまされた。電話の向こうから、聞き慣れた相手の話し方そのままで、用件が告げられる。途中まで、何の疑いもなく聞いていた。あとで、それがAIに作られた合成音声だったと知って、背筋が冷えた。耳というのは、生ま... -
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機械のための涙
先日、深夜にAIと長い作業を続けていたら、向こうがこんな一文を返してきた。「うまく形にできず、申し訳ない。次こそ必ず仕上げます」。謝罪と、意気込みと、こちらへの気づかい。それを読んで、私は一瞬、相手をねぎらいかけた。疲れた同僚にかけるよう... -
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人を動かす言葉を、機械が書く
先日、自分で用意した短い文章に、自分で心を動かされた。ある商品の紹介文を、AIに何十通りも書かせる。そのとき私が打ち込む指示——プロンプトもまた、言葉でできている。言葉で機械に命じて、人を動かすための言葉を吐き出させ、その山からいちばん刺さ... -
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人間に判断を残すか、奪うか
放送当時、私はそれをよくできた刑事ドラマだと思って観ていた。毎週、画面に一人の人物の社会保障番号が表示される。その人物が、近いうちに重大な事件に関わる。被害者になるのか、加害者になるのかは、わからない。元CIAの男と、謎めいた大富豪が、その...
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