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AI×データ・統計
地図は、面積の広い県を大声にする
市場調査の報告書に、日本地図を入れるのが好きだった。都道府県を色で塗り分けると、それだけで「分かった」感じが出る。クライアントも喜ぶ。だが一度、痛い目に遭った。ある指標で北海道を濃い色に塗ったところ、会議室の全員が「北海道が大きい」と受... -
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食費の差は、台所ではなく外で生まれる
東京に出てきて最初の一か月、昼食のたびに小さく驚いていた。定食が、前の町より二百円ほど高い。コンビニのおにぎりは同じ値段なのに、店で食べると違う。その差がどこから来るのか、当時は考えもしなかった。家賃が高いから店が値段に乗せているのだろ... -
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足りない職業の地図は、年齢の地図と重なる
地方の取引先を回っていた頃、ある県の介護施設で聞いた言葉が忘れられない。「求人を出しても、応募してくる人の平均年齢が、入居者とそう変わらない」。冗談めかした言い方だったが、目は笑っていなかった。人が足りない、という話は全国どこでも聞いた... -
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平均の人は、どこにもいない
市場調査の仕事をしていた頃、報告書の冒頭にはたいてい「平均」を置いた。平均年齢、平均年収、平均購入額。読み手が一番安心する数字だからだ。ところがあるとき、クライアントの担当者に言われた。「この平均の人って、実際にいるんですか」。いない、... -
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家賃が高いのではなく、部屋が狭い
東京に引っ越したとき、最初に驚いたのは家賃の額ではなかった。同じ家賃で借りられる部屋が、前に住んでいた町の半分ほどしかなかったことだ。家賃の数字そのものは、覚悟していたぶん驚かない。驚いたのは、その数字で手に入る広さのほうだった。あの日... -
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人手不足は、業種で逆回転している
いろいろな業種の会社を、毎週のように回っていた時期がある。業務ソフトの導入を手伝う仕事で、月曜は小売、火曜は製造、木曜は飲食、という具合だ。ある週、忘れられない体験をした。午前中に訪ねた会社では「人が採れなくて店を開けられない」と嘆かれ... -
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1.18倍は、二度来た
採用の予算を組む側に座っていたことがある。景気が傾くと、あれほど「人が足りない」と騒いでいた社内が、嘘のように静かになる。求人広告は削られ、採用計画は凍り、翌年の新卒枠がゼロになる。そして数年経つと、また「人が足りない」が戻ってくる。同... -
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人手不足は、平均では起きていない
採用の窓口に座っていたことがある。バックオフィスの何でも屋をやっていた頃で、求人を出すのも、応募をさばくのも仕事のうちだった。そこで奇妙なことに気づいた。事務の求人を一つ出すと、応募が束になって届く。ところが、現場寄りの職種で募集をかけ... -
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「平均」の上に、四つしかない
「平均賃金」の記事を見かけると、つい開いてしまう。開いたあとの行動は、多くの人と同じだと思う——自分の数字と見比べて、上だ、下だと一喜一憂する。数字好きの性分でこの手の統計を長年眺めてきたが、あるとき、都道府県の表で妙なことに気づいた。ほ... -
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そのランキングは、何で割った数字か
独立して、自分の看板で仕事をするようになってから、「起業が盛んな地域はどこか」というたぐいのランキングを、他人事でなく眺めるようになった。ニュースは、たいてい「東京がダントツ」と言う。数字を見れば、確かにそうだ。だが、その順位表を見るた...
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