守備練習 仙台育英高校 流れを変える一発牽制(トリックプレー)

2015年の甲子園で仙台育英高校が行った一発牽制は個人的に衝撃の走った牽制でした。
今回は、この牽制の動画について紹介します。
私が考えるに、一発牽制とは、一つの試合で一回しか使えない必殺技です。
3回2死満塁という状況の中で、2塁牽制を選択するという、攻めの守備でした。
練習を重ねないとできない戦術であり、ピッチャーとキャッチャー、ショートの呼吸が重要です。

では、始めに動画をご覧ください。

動画引用元:【HD】 2015 甲子園 仙台育英 「一発牽制」 これは誰でもひっかかります 高

視聴者や観客のほとんどが不意を突かれたのではないでしょうか。

 

状況を整理すると、3回裏、仙台育英が3−0でリード。バッターは早稲田実業の4番キャッチャー
加藤雅樹選手です。
加藤選手は甲子園での打率は、当時5割を超えている好打者です。
2アウトランナー満塁カウントは1ストライク。

 

2塁ランナーの選手は、1ヒットでホームに帰りたいという気持ちがあるため、リードを大きくとります。
また、ランナーが3塁にもいるため、2塁への牽制の確率は低いと考えます。

 

守備側は、できれば好調の加藤選手との真っ向勝負は避けたいが、敬遠、四死球は出せないため、厳しい配球の選択は難しいです。
試合の序盤であり、3点リードという有利な立場だからこそ、一か八かの2塁牽制を選択できたと考えます。
甲子園では、歓声が多くランナーコーチからの声も届きにくいため、ショートの動きが2塁ランナーにとってはまったくの死角となります。

 

ショート経験の私の想定ですと、ショートが2塁牽制のサインを投手とセカンド、捕手に出します。
投手の佐藤世那選手は、動画を見ていただくと分かるようにキャッチャーのミットの合図(0:14あたりの場面)で2塁に牽制をしています。
佐藤選手は、最速で2塁に投げており、かつショートがタッチしやすいコースに的確にボールをコントロールしています。

 

これぞまさしく「一発牽制」ですね。

 

流れを変える牽制であったことは言うまでもなく、一般的にこのような奇襲は大会で一度
しか使うことはできません。その隠し玉を使うには絶好の状況であったと言えます。
しかし、緊張感のある場面で成功させるには、多くの練習が必要だったと思います。

 

一つの戦術として持っておくと窮地を脱することができるかもしれません。