勝利のために打順を考える メジャーで主流に 2番最強説

監督の悩みの大きな種と言ってもよいかもしれません。それは「打順」を考えること。打順を考えたことのある方であれば分かるかと思いますが、頭の中でシミュレーションしながら、誰が打ち、誰がつなぎ、誰が得点してくれそうか、などをものすごく考えます。この作業がすごく楽しい反面、勝負の分かれ目にもなるので責任もあります。

最近、メジャーリーグで主流になりつつある打順の組み方があります。それは「2番バッターに最強の選手を配置する」ことです。要は4番バッターの存在を2番に置くことです。去年、東北楽天ゴールデンイーグルスのペゲーロ選手が2番に入り話題になりましたが、今シーズンのメジャーでは2番最強説で打順を組んでいるチームが多いです。

代表的な選手がニューヨーク・ヤンキースの【アーロン・ジャッジ】選手だと思います。

身長201cm・体重128kgの恵まれた体格でホームランを量産。昨シーズンは52本塁打でホームラン王に輝いてます。そんな打者が2番を打っているんです。通常なら考えられないです。しかも、昨シーズンは208三振しており、これもリーグナンバー1の三振数。つながないといけない2番打者が三振が多いのです。

ジャッジ選手だけではなく、カブスのブライアント選手、インディアンズのキプニス選手も同じように長距離バッターだけど2番に配置されています。

もちろんこのやり方には賛否両論ありますので、必ずしも正解では無いかもしれませんが、キャッチャー目線で言うと「嫌」なことは間違いないです。

つなぎの野球であれば、2番打者の前にランナーがいれば、バント、もしくは進塁打のはずです。そうなるとアウトカウントが1つ取れる確率が高い、という頭はよぎります。アウト一つ取って3番・4番で勝負、という頭になります。アウトを1つ取れるというのは、バッテリーや守備側からすると、精神的にもすごく大きいことです。

でも2番に長距離バッターが配置されていると、バントでもなく進塁打でもなくフルスイングするんで、キャッチャーからすると怖いし、単純に嫌です。アウトカウントが計算できないのはきついです。

打順を決める際は、チーム事情を中心に、相手投手の左右を考えて組むことが多いですが、もう一つの視点として「キャッチャー(もしくはバッテリー)が嫌がる打線は何か」で考えるのも面白いかもしれません。

思い切って今の4番を2番にするのも、面白いかもしれませんよ。



動画引用元:メジャーリーグの2番最強説