第7話 仁志敏久インタビューから学んだ5つの事【インタビュー後記】

仁志敏久さんのインタビューはいかがだったでしょうか?
小学生時代から現在のU12監督まで仁志さんの野球人生を追いかけてみましたが、本当に学びが多い時間でした。

私が特に印象深かったことをピックアップして意見を述べたいと思います。

 

1:素直さの力

特に仁志さんの小学生、中学生、高校生を振り返ると、仁志さんの成長の奥底には「素直さ」が根底にあると感じました。

父親の付きっ切りのハードな練習に対して、言われたことを素直に受け取りやり切る力。毎日毎日朝走って、素振りも最低200回以上やって、そして腕立てや腹筋までやり切ったこと。

そして、仁志さんが中学生の頃、中2から試合に出て、きっとチーム内でも相当上手かったと思います。調子に乗るのも当然だと思います。でも、調子に乗って平気で朝練習に遅れて行っていた時、父親の「練習もう始まってるんじゃないのか」という一言。この言葉を素直に受け入れ、スイッチを入れ直し、自分自身で「ちょっと俺調子に乗ってんなぁ」と、冷静に自分を分析して気付いたこと。

常総学院では、コーチの先生から「1年生なんだから監督が言うことを横に座って聞いておけ」と言われたので、素直に監督の近くに居てずっと話しを聞いていたこと。

まずは受け入れる、という素直さが仁志敏久という選手を作り、そしてその後の野球人生においても、この素直さが根底にあると感じました。素直さから生まれる受容性は、成長に大きな影響を与えると感じました。

 

 

2:常総学院はやっぱりすごい

私は常総学院のファンです。なので常総がどんな練習をして、どんな育成をしているのか、非常に気になってましたが、良い意味で裏切られました。

練習内容自体は、特別なことはやっておらず、単純な練習しかしていない。アップして、キャッチボールをした後に、すぐシートノックを行い、バッティングを挟んで、またノックをする練習内容からすると、守備中心でチーム作りをする高校なのかな、とは感じました。

本当に面白かった話は「試合中に監督が言ってることをずっと聞いておくのが常総学院の習慣です」という話。これはベンチにいる選手にしか分からないことですね。貴重です。

通常の野球部であれば、次の行動は指導者が教えてくれるもの、サインは監督からもらうもの、ということが当たり前だと思いますが、常総学院は逆の発想です。教えられる前に知っておかないといけない、次のプレーに対して自分の考えを持っている事、時には監督に直接提案すること、が正に常総野球なんだろう、と感じます。

自分が何をすべきなのか

この言葉を15歳〜18歳の高校生に課している信念こそが、常総学院の強さの秘密なのかもしれません。

 

 

3:情報を取り入れる意識

日本生命時代の話の時に、
「当時は、プロよりも社会人の方がトレーニングは進んでいたようにも感じていました。」
「情報を取り入れようという意識の問題だと思います。」
という言葉に驚いたのを覚えてます。

素人目からすると、プロ野球が野球界で最高峰なので、最も最先端で効率的で効果的な練習をしているのかと思いきや、社会人野球の方がトレーニングは進んでいた、と。

これはプロ野球界がどうこう、という話ではなく、一般的にどこにでもある話だと思います。

・自分たちがやっている練習が正しい
・自分が習ったことをそのまま教えれば良い

という考えが強過ぎると、情報をシャットアウトし、学びを辞めてしまうことがあります。指導者が自分自身の枠内だけで練習をしてしまうことは少なくはないと思います。

自分が正しいと思ったことを子供たちに教えることは、全てが間違いでは無いと思ってますが、他者からの情報を全く入れずに多様性を受け入れることが出来ないと、チームの進歩は無いと考えます。

全てを新しいトレーニングへする必要は無いと思いますが、新しいトレーニングを取り入れるトライはやってみた方が良いと思います。指導法のバリエーションを多く持っていれば、多くの選択肢の中から選手たちが自分の課題に合わせた練習をチョイスできると良いかもしれません。何事にも現在地のままで居てはいけないと感じました。

 

 

4:飽きさせない

アメリカ独立リーグ時代の練習の話やダイアモンドバックスのマイナーのキャンプに参加された話は興味深かったです。

練習時間をどう考えるのか

これは、指導者も選手も悩みが多い、大きなテーマではないでしょうか。

個人的な考えとして練習の大事なポイントは「飽きさせない」こと。4、5人のグループを作って、守備・打撃などのパートに分けて20分間隔でパートを回す練習は、実にエキサイティングで飽きさせない取り組みと感じました。

30分はちょっと長いです

この言葉も印象的。
人の感覚はなかなか定量化できないので、確実な証明は無いと思いますが、仁志さんの直感で、30分は長く20分はちょうど良い訳です。たった10分の差ですが、10分で大きな差があったのでしょう。自分のチームは1セット何分なら適切なのか、を常に感じながら、そのチームに合った時間を見つけれると良いですね。選手が飽きない練習設計は常に考えておくべきだと思います。

 

 

5:最も大事なことは生活習慣

「小学生時代からやった方が良いトレーニングってありますか?」と伺ったところ「最も大事なことは生活習慣に気を付けるということ」と、ハッキリとおっしゃったのは、胸にグサっと言葉が突き刺さりました。

生活習慣はすべて体にあらわれてしまうと考えるべきです

本当におっしゃる通りで、お菓子や甘い物、炭酸飲料や好きな物だけを食べていては、疲れやすい体になるのは当然ですし、体調も崩しやすくなってしまうと思います。どんな選手になりたいか、の前に、どんな人になりたいのか、を改めて見つめ直し、バランスの良い食生活、夜は早く寝る、朝は時間通りにしっかりと起きる、など生活習慣から人を形成していく必要があると感じました。

2017年WBCのイスラエル戦を私が東京ドームに観戦に行った時に、仁志さんが1塁ランナーコーチとして立たれたのをたまたま見かけました。侍ジャパントップチームのコーチをされていたので。

初回の日本代表の攻撃の時、ランナーコーチとして立たれた仁志さんは、相手チームのファーストと1塁塁審に対して帽子を取って挨拶をされてました。会釈程度ではなく、とても丁寧で礼儀正しい挨拶でした。

このようなシーンを私は初めて見たので「なんて礼儀正しい人なんだろう」と感心したことを鮮明に覚えてます。

しかし仁志さんにとって挨拶は習慣化されていることであり、年齢・性別・国籍など関係なく挨拶はするものなのだろうと、お話しを聞いて納得しました。やはり生活習慣がその人を作るのかもしれません。立派な選手を目指すためにも、まずは今の生活習慣を見直すことからスタートしてみてはいかがでしょう。

 

以上、インタビュー後記でした。

仁志敏久ホームベースクラブ facebookページ

↑こちら仁志さんのfacebookページですが、活動を拝見させて頂くと、様々なところで講演や野球教室を実施されているようです。特に野球チームの監督やコーチ、そして子供が野球をやっている親の方々は、仁志さんの話しを直接聞いてみると、学びが多く、とても参考になると思います。指導者が知りたい知識や経験をたくさんお持ちだと、今回のインタビューで強く感じました。
このインタビューで仁志さんからの学びを、スポルアップをご覧頂いている皆さんへお伝えできたことを誇りに思います。

 

 

プロフィール

仁志敏久
1971年10月4日 茨城県古河市出身
野球解説者、野球指導者

経歴
常総学院高等学校、早稲田大学、日本生命、読売ジャイアンツ、横浜ベイスターズ、 ランカスター・バーンストーマーズ

主なタイトル歴
新人王(1996年)
ゴールデングラブ賞4回(1999年~2002年)

仁志敏久ホームベースクラブ facebookページ

 

山本慎二郎
1979年9月14日 宮崎県宮崎市出身
株式会社スポリティー 代表取締役

職歴
株式会社シンソフィア
楽天株式会社
アマゾンジャパン
株式会社オズビジョン
インクルージョン・ジャパン株式会社
株式会社スポリティー

スポリティー会社情報
山本慎二郎 facebookページ

 

 

 

仁志敏久
サイン色紙・サインボールプレゼント

スポルアップ会員のみ応募が可能です。まだ会員ではない方はコチラからご登録ください。