守備練習 フェンス激突を防ぐ フェンス際のフライの対処法

忘れもしません。
筆者は高校2年生。夏の甲子園予選2回戦でレフトを守っていた時、レフト線方向へ大きなファールフライが飛んで来ました。必死にボールを最後まで追いかけた結果、フェンスに激突し、左腕を負傷して途中退場しました。激突した瞬間の記憶は今でも鮮明に覚えてます。そして筆者が激突したフェンス(金網部分)は大きく凹んでしまった訳ですが、その凹みを審判の方が必死に元に戻そうとしているのも覚えてます。筆者が倒れている真上での出来事です、、、今では笑い話です(笑

フェンスへの激突、はたまた選手同士の交錯を体験したことのある選手なら分かると思いますが、激突の瞬間は突然です。なんだかパッと目の前で電気が走ったような感覚になり、気が付いたら倒れている。そして時間が経過するとじわじわ患部が痛くなってくる、という感じです。あの衝撃は忘れないです。

フェンス際のフライの対応については、色々な対処法を教えてもらえると思います。

・フェンスに先につくこと
・周りの声をよく聞くこと
・(外野後方であれば)土の部分をしっかり見ること

など、色々あります。どれも間違いでは無いと思います。しかし最短距離で一直線にボールを追い掛けている時に関して、上記の対処法については、

そんな余裕無い!

というのが本音です。上空に上がっているボールに対して必死な状態なので、正直、周りの声は全く聞こえない状態で、聞こえるのは自分の息づかいと足音ぐらいです。特に外野は広くて寂しい空間なので、自分が出している音しか聞こえないです。ボールの行方をずっと目で追っており、とてつもなく集中している状態なので、視野は狭くなってますし、周りの音はシャットアウトされてるのだと思います。

 

紹介している動画を見ても、ボールの行方をずっと見てて、完全無防備な状態でフェンスに激突してます。きっとこの選手もカミナリのような電気が瞬間的に走ったのではないかと思います。動画の選手は、その後自分の力で立ち上がって歩いていたので、本当に良かったと思います。

対処法としましては、最短距離で一直線にボールを追い掛けている状態ではなく、ある程度余裕があるならば、打球より先にフェンスについて、そして利き手をフェンスにつけた状態でボールを見て、しっかりと落下地点に入れば良いでしょう。周りの声ももちろん大事ですが、まずは自分の手でフェンスに触っている状態を作ることが大事です。このような打球であれば、フェンスに恐れること無くしっかりと捕球優先で良いです。

そして最も危険度が高い状態が、フェンス方向へ打球が飛び、最短距離で一直線にボールを追い掛けている状態ですが、試合前にフェンスの硬さやファールゾーンに危険が無いかしっかり確認し、もしフェンスにクッションが無く、非常に硬いフェンスであれば「無理をしない」が一番です。また、頭からヘッドスライディングは最もやってはいけない行為です。そして、フェンスの硬さどうのこうのではなく、一直線にボールを追い掛ける必要のある打球がフェンスに向かって飛んだら、基本は無理しないことが大事だと思います。ファールゾーンならファールになるだけですし、外野後方のフェンスであればしっかりとクッションボールを処理すれば良いだけです。捕球を優先して大きな怪我にだけは絶対につながらないようにして頂きたいです。

フェンスを恐れるなっ!

というのは打球によって違うと思います。余裕がありながらも恐れているのは、それは正直ビビるなと言いたいのは分かります。しかし、全力で走っている選手に対してフェンスを恐れるな、という言葉は適さないと筆者は思います。状況に応じた声がけが必要です。

と、実際にフェンスに激突して金網フェンスを凹ませた経験のある筆者は思います。

 


 

 

 

動画引用元:フェンス激突【第93回全国高校野球選手権兵庫大会】