ツーランスクイズ 金足農業 次の塁を狙う姿勢を意識付けてきた結果が生んだミラクル

甲子園が終わっても金足農業の話題は終わらない。
完全に今年の夏の主役になった高校ですね。留学、越境、色々言われている高校野球であり、賛否両論あると思いますが、高校野球の原点はやはり「郷土」なのでしょう。郷土の大事さを教えてくれた感じがします。

 

今回紹介する動画は、近江戦で決めた2ランスクイズの動画です。ミラクルという言葉がぴったりな試合でしたが、筆者も多くの2ランスクイズを見てきましたので、2ランスクイズが決まりやすい条件は何か、ということを紐解いて行きたいと思います。

第1条件は「セカンドランナーの足が速い」ことです。当然と言えば当然ですね。動画の2ランスクイズを決めた時のセカンドランナーは菊地彪吾選手。菊地選手はチーム1の俊足で足に自信があったようです。足に自信があると、思いっ切りの良さも付いてくるので、今回の菊地選手のようにノンストップで駆け抜けることができます。

第2条件は「ファーストが左利きで送球に自信が無さそう」な場合です。左利きのファーストは結構多いです。牽制のタッチのしやすさなど利点はありますが、ファーストベースを踏んだ状態からホームへ返球する場合は、左利きがデメリットになります。一度身体を切り返してからの送球になりますので、体勢は右利きよりもかなり不利です。また、ファーストは基本的に送球をするポジションではありません。なので、肩に自信の無い選手が多いです。試合前シート時にファーストの送球力は要チェックになると思います。

しかし、今回の金足農業の場合ですと、普段サードを守っている北村選手がファーストですし、右利きなので、第2条件からすると真逆になります。だから尚更、菊地選手の足の速さはすごいし、ミラクルと言えます。

最後の条件は「普段から次の塁を狙うチームであるか」です。普段から次の塁を狙うことを寛大にしているチームは、時として暴走しますが、実際に暴走があった場合でもある程度受け入れます。菊地選手の場合、サードコーチャーは止めているので、あれは見る人が見れば暴走です。以下のような記事を見つけました。

 

中泉監督は同校OBで、1990年春の選抜大会に出場。3年前に母校の監督に就任し、そこからは「次の塁を狙う姿勢を意識付けてきた」。自身が現役時代、恩師の嶋崎久美さんに教えられた野球だ。「一塁より二塁。二塁より三塁。それがホームだろうと同じ」と言うが、その指揮官でさえ予想しなかったプレーだった。「まず1点」どころか、勝ち越し点まで奪って試合を終わらせた。

引用元:2ランスクイズ、監督も予想外 本塁突入に当初気づかず

 

金足農業は常に次の塁を狙う姿勢を持った集団だったわけです。なので、菊地選手のホーム突入は「暴走」ではなく「チーム方針」とも言えます。次の塁を常に狙うチームで無ければ2ランスクイズは難しいと思います。

では動画を劇的な2ランスクイズのシーンをご覧ください。



動画引用元:9回裏 ツーランスクイズ 金足農 vs 近江

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